里帰り01’
2001年9月末、くみタンを連れてはじめての里帰りをしました。
出発日の2週間前に、同時多発テロが起こって、一時は延期も考えたのですが
予定通り、日本へ行く事が出来ました。
待ちに待った出発当日、朝5時に家を出て同じく旅行に行く旦那の友人をピックアップして、家から2時間ほどのシアトル国際空港へ向う。
早々とチェックインを済ませ、友達を見送ってから、まだまだ時間があるので、空港
近くのデニーズで朝食を取るり、また空港へ。
テロ後、セキュリティーチェックが厳しくなっているので、ゲートは長蛇の列
になっていて、1時間ほど並んでやっと通過する。ここで旦那とはしばしのお別れ。
待合ロビーで、1時間ほど待って、搭乗開始。私達の利用する便は、アメリカン
航空成田行きの、ボーイング777だ。
座席は広々、各シートにTVモニターが
付いていて、好きなチャンネルをみる事ができるのだ。
くみタンは、初めての飛行機に、少し驚き気味だったけど、前の席の日本人
留学生のお兄さんや、乗務員にかまってもらって、ご機嫌だ。
ところが、飛行機が動き出してすぐに、なんだか香ばしい臭いが・・・トイレの前の席だからか
な?と思ったが、くみタンのお尻もチェック。
何とこんな時に、思いっきり
ハミグソをしていた。乗務員は、「シートベルトサインが消えるまで、これで
押さえてて」と言うような事を言って、ビニール袋を持ってきてくれた。
実は
くみタン、空港へくる時の車の中でも、すでにハミグソをしていたのだ。うう〜...
そして、サインが消えて、速攻トイレに駆け込み、オムツと服を替える。
約10時間のフライトだったけど、くみタンはとても大人しく良い子にしてくれた
ので、私もゆっくり食事も出来たし、映画を見ながら快適に過す事が出来た。
成田空港には、定刻どうり到着。入国審査はくみタンがアメリカのパスポート
しかもっていないので、一緒に外国人ブースに並ぶ。
係官は珍しく感じの良い人で、「これから北海道まで行くんですか。大変ですね〜。」
と声をかけてくれたよ。
ターンテーブルで荷物を受け取り、税関を通過し、国内線の第2ターミナルに連絡バスで移動。チェックインをして、乳母車を借りる。
ずーっと抱っこヒモで抱っこしっぱなしだったので、肩がパンパンだ。
くみタンは、成田の蒸し暑さと疲れでぐずっていたけど、飛行機に乗って、オッパイを飲むと、ぐっすり眠ってしまった。
千歳空港には、夜8時過ぎに到着。長年働いていた、なつかしい空港だ。
「くみタン、
ここがママの第二の古里、千歳だよ〜」なんて話し掛けてみたけど、やっぱり眠った
ままだった。
出迎えには、母、姉と娘、弟ファミリーが来てくれて、くみタンとの初対面を果たしました。
空港から実家までは、40分ほどのドライブ。そして、なつかしの我家に到着。
アメリカの家を出発してから、丸1日の長旅だった。
日本での滞在予定は3週間。友人や親戚に会い、家族と食事や温泉に行き、毎日
美味しい物を食べてビールを飲んで過した。
1年半の間に、日本の携帯電話と100円ショップが進化していて、驚いたよ。
くみタンはと言うと、毎日あちこち連れまわされても、ご機嫌で、どこでも皆の人気者さ。
そして、3週間はあっという間に過ぎ、アメリカへ戻る日が来た。母は、もっと
いればいいのに・・・と言って淋しそうで、私も帰りたくは無かったけど、旦那
を残してきてるし、やはり帰らなければ。
空港には、家族全員仕事を休んで、お見送りに来てくれた。しんみりしないよう明るくお別れを言って、旅立った。
成田空港では、友達と数年ぶりに再会する約束をしていのだが、私が第一と第二
ターミナルを教え間違った上に、彼女のケータイのTEL番号のメモをなくして、
危うく行き違う所だった。
でも、無事に会う事が出来て、食事をし出国ゲートまで、見送ってもらいました。
私は海外には何度も行っているのだけど、成田から出発するのは初めてで、よくTVドラマなどでで見るエレベーターに乗れて、ちょっと嬉しかった(笑)
日本からの便は、行きではなかった、赤ちゃんサービスが受けられる。機内乗り
込み優先サービスや、オムツやベビーフードの無料サービスなど。おかげで、
持ち込み荷物が少なくて済んだ。
帰り便でも、くみタンはよく寝てくれて本当に楽だった。おまけに前の席に座っ
ていた、ドミニカ人のお兄さんに気に入られ、遊んでもらっていた。
シアトル空港には、予定より少し早めに到着した。飛行機を降りて、入国審査へ。
くみタンはアメリカ人だし、私もGCを持っているので、アメリカ人用窓口に並ぶ。
日本からの到着便には、日本語のできる案内係りがいるのだが、ここでなにやら、
係員のおばさんが日本人青年に激怒している。彼は、ペンを持っていなくて、入国書に記入できないでいるらしく、私のペンを貸してあげた。
そしたら、おばさんがやってきて、「まったく、最近の若い日本人は、こう言う人多いのよ。常識が無い
ったらありゃしない!」と私に愚痴っていた。
留学しに来た人でも、乗務員に英語で「ペンを借してください」も言えなくて、日本語を話す係員に言ってくるのだそうだ。
これは常識と言うより、本当に留学するのか?と言う感じだろう。
入国審査を終えると、荷物を受け取り、税関検査を受ける。別に中身のチェックも
されず「食べ物はあるか?申告するものは無い?」など質問されるだけで、「NO」と答えて通過。
その後が、シアトル空港の変わったシステムなのだが、ここで
また荷物を預けて、空港内のシャトル列車に乗り、到着ロビーに移動してから、
荷物を受け取るのだ。
さて、少し早めに着いたためか、お迎えの旦那はまだ来ていない。30分、1時間待ってもなかなか旦那はやってこない。
電話をかけたくても小銭が無い。両替に行ってる間に、行き違ってもこまるし、とにかく黙って待つ。
約1時間半後、旦那が到着。渋滞に巻き込まれたらしいが、そんなのわかってる事なんだから、早めに出ろよ〜!
こうして、ママとくみタンの初めての里帰りは、終わりました。
次はいつ帰れるかなぁ・・・その時は、旦那ほったらかして、もっと長く滞在するぞ。